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「あはははは。今度のゲスト、○○だってよー」
「あいつ、まだ消えてなかったんだな」
拍子抜けして、身体を離した。
わずかに開いた隙間から、チラチラ光るテレビ画面と肩肘ついてトドのように寝転ぶ母と母の3分の1ほどのペースでポテトの袋に手を伸ばす父の姿。
「まさかね……」
やっぱりと思いながらも、ほっと胸を撫でおろした。
戸を閉める音がするといけない。
僕はあえて隙間をそのままにしておいて、リビングの荷物を拾った。
「さーて、宿題でも済ましちゃおっかなー。ちゃっちゃっちゃっと!」
わざと聞こえるように、大きな声で言った。
僕は鼻歌を歌いながら、自分の部屋へ入っていった。
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