1人が本棚に入れています
本棚に追加
まさか
「あのさ...言い難いんだけどさ...」
「なに?急にどうしたの?」
夫の深刻そうな表情に、私も少し緊張しながら次の言葉を待った。
「肌荒れ、ひどくない?しょっちゅうブツブツもできてるよね?」
「え...?」
「スキンケアのことよく分かんないけど、ちゃんとやってるの?」
まさか、夫からこんなことを言われるなんて。
恥ずかしいし、腹立たしいし、悔しいし。
いろんな感情が湧き上がってきて、怒りとなって爆発してしまった。
「分かってるよ!自分が一番、分かってるよ!」
ちゃんとお手入れしたいよ!」
「手入れしたいなら、そうしたら良いのに。なんでやらないの?」
こう言われて、さらに怒りが込み上げてくる。
「私だって...安いパックでも良いから使いたいよ。洗顔だってしっかり洗いたい。でもね、子供たちとお風呂に入ればゆっくり顔も洗えないし、お風呂上がりは子供たちの体を拭いてパジャマを着せるのにバタバタしてるうちに顔はカッサカサ。パックしたりゆっくり化粧水つけたりする余裕なんてないんだよ!」
何も言えず黙り込む夫。
私からも、もう何も言わない。
最初のコメントを投稿しよう!