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更に老人の話によると、ここは東北省にある村だそうだ。
そして俺は、「リシャ」 の幼なじみだ。だが敵の日本軍と戦うため、中国軍の部隊へ合流したが所属していた部隊が全滅をして俺も戦死したという噂を聞いたそうだ。
この老人は村長でリシャの祖父だという。
取りあえず、俺は家にあげて貰い、リシャが手作りした自分の服を切って作った手製の包帯を傷口に巻いて貰い、服の着替えもイヤな顔一つせずに手伝ってくれた。
リシャにとって俺は大切な存在なのだと実感した。
そしてこの夜、俺は村人による手厚い歓迎を受けた。どうやら皆が生還したことを喜んでくれ、記憶を無くしたことを皆が支えることを約束してくれた。
綺麗な満月の下で秋の心地よい夜風に吹かれながら楽しい宴会は朝まで続いた。
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