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そんな出来事があって、暫くしたころ見覚えのある客がやって来た。
あれ?…この前の …いちごパフェ男?!
、、今日は一人なのか??
「すいませーん!」
「はい、いらっしゃいませ。ご注文はお決まりででしょうか?」
「はい、いちごパフェを一つ」
「はい。ありがとうございます。」
まるで大型犬が"待て"してるみたい(笑)尻尾がブンブンしてるのが見える(笑)
「お待たせしました。」
俺は、営業スマイルを崩さず男の前にいちごパフェを置いた。
周りは女性客ばかり。
この男は人目も憚らず口一杯にパフェを頬張った。しかも、幸せそうな顔で。
…やっぱ、ないわ~…
冷めた目で彼を見つめた。
そこそこイケメンなのに勿体ない。
こういうのは、長い付き合いの彼女とか、嫁の前でしろよな…まったく!
そんなことを思いつつ営業スマイルで乗り越えた
ところがこの客、毎週のようにやってくる常連客になった。
そして、いつしか一言二言話すようになってた。
「いつものでいい?」
「うん、よろしく(笑)」
「ほんと、これ好きだよな(笑)」
「ああ。いろんな店のやつ食べたけど、此処のが一番旨い!いちごにチョコにアイスとか、最強だよな(笑)」
「ふふ(笑)」
彼の人柄がそうさせるのか、はじめの頃の悪い印象は不思議と無くなってた。
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