自分の一番の理解者は自分

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 先ほどとは比にならないほど、目や口の中に濁った水が入ってくる。  苦しくて、痛くて、つらくて、怖くて、やめたくて。いろいろな感情が目から、耳から、鼻から入りこんでいるような気がした。  それでも僕はもがき続けた。枯葉がどんどん深くまで落ちていく。あと少し、もう少しで届きそうなんだ。  数センチがひどく遠く感じる。僕は精一杯右手をのばした。しかし、枯葉に届くことはなかった。息が続かず、吐き出された空気が泡となって僕の目の前を通り、浮かび上がっていった。  ダメだった。もう無理だ。これ以上はもうどうすることもできない。  僕の手足はもう底まで落ちるのを受け入れたように、力なく垂れ下がっていた。  視界がゆらゆらと揺れていた。相変わらず濁っていて何も見えない。僕の向いている方向が前なのか後ろなのか、右なのか左なのか、上なのか下なのか、何もわからない。  浮遊感の中で、僕は考えるのをやめ、目を閉じた。
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