どっちが好き?

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数分後。 「え、最高得点!? やった~♪」 チイもアレノフィと同じテニスをして、奇しくも二人の点を上回る最高得点を叩き出していた。 子供のようにピョンピョン跳ねながらはしゃぐチイを前に、二人は唖然。感心よりも驚きの方が勝っているようだ。 「チイ……本当にスポーツ苦手なの?」 「信じられへんわ……」 「あ、いや、これただの(まぐ)れやから……」 アワアワと謙遜し出すチイ。 リアルでは本当に運動音痴なのだが、ここでは偶然にも調子の良さを発揮してしまった。 (しもうた、これやとノフィンが格好つかへん) そして、彼女は嬉しさを感じる反面軽く後悔していた。
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