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チイは「ハァ……ッ」と息を吐きながら脱力した。途端に、ナリスが慌てて駆け寄る。
「師匠大丈夫ですか!?」
「大丈夫……」
チイは答えながらお守りを掬うと、手の平に乗ったそれを見つめる。
(このお守りがなかったら、私は今頃……)
「一時はどうなる事かと思ったけど、これで一件落着かな?」
「もぅっ、ノフィンさんも見てないで師匠を助けて下さいよ!」
ノフィンは最後まで冷静だったが、ナリスにムゥとしながら怒られたので「ゴメンゴメン」と苦笑いで返した。
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