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「本当にすみません、うちの弟が……」
そんなチイにペコペコと頭を下げる琴奈。
チイは「えぇよ」とアッサリ返した。
「琴奈さんがおらへんかったら私は無事ちゃうかったんやし、もしかしたら死んでたかも知らへんねんで? せやから、助かったよ」
「……ありがとうございます」
そして紡がれた言葉。
琴奈は、それに出かけた涙を拭いながら笑ってお礼を言った。
「私は弟の部屋の整理をして来ます。もし何かあったら言って下さいね。それでは」
そして、再び頭を下げてからその場を後にした。
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