エピローグ

14/33
前へ
/407ページ
次へ
「……このパズル……」 チイは、部屋にあったパズルを指さした。 アレンがチイとの仲直りの印にプレゼントした物である。 チイは、しゃがみこみながら一つ一つのピースを手にした。途端に、彼女の涙がピースを濡らしていく。 ノフィンは「チイ……」と呟きながら彼女を静かに見守った。 「今、思い出した…………アレン、の事……なんで忘れてたんやろう、なんで今更思い出すんやろう。私は、色んな人にいっぱい支えられてきた。それを忘れようとしてたなんて……」
/407ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加