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2、公園を訪れる訳
なぜ、毎年ここを訪れるのかと言うと、父の実家があるのだ。
私が小さい時は、叔父さん夫婦の従妹と近くの公営プールに行ったり、
自然公園のアスレチックに行ったりして遊んでいた。
実家の近くの小学校の校庭にあるブランコ・雲てい・上り棒でも
遊んだな。
朝早くから、カブトムシやクワガタを捕まえにも行った。
田舎は、朝が早くても不思議と眠くなく、パット目が覚めた。
朝ごはんの前に家の周りで遊んで、畑から取れた野菜中心の朝食を食べた。
その後は、お弁当を作ってもらって、公営プールに皆で行った。
公営なので、一日遊んでいても数百円だった。
黄色と赤の滑り台があり、滑っては登り、登っては滑りを何回も
繰り返していた。
それより小さい時は、柵を乗り越えようとして逆さまになり、溺れかけた
事もあった。
お盆に帰るのは、それが楽しみだった。
あっという間に、一日が過ぎていった。
物心ついた時から、小学生までは毎年行っていた。
私が中学の頃、祖母が逝き後を追うように祖父も亡くなった。
その後は、父の兄である叔父夫婦が家督を継いだ。
祖父・祖母が元気だった時は、泊めてもらっていたが、それからは、
日帰りとなった。
叔父夫婦から、「泊っていきなさい」の言葉もないので、父からも
言い出しづらい様で一度、日帰で帰ったら、それからは日帰りが恒例と
受け取られてしまった様だ。
「兄弟は他人の始まり」の例えがあるように、昔の人の言い伝えは
的を得ていると思う。
私は一人っ子なので、直接の感情はないが・・・・・・。
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