星降る夜に good bye

2/16
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
2、公園を訪れる訳 なぜ、毎年ここを訪れるのかと言うと、父の実家があるのだ。 私が小さい時は、叔父さん夫婦の従妹と近くの公営プールに行ったり、 自然公園のアスレチックに行ったりして遊んでいた。 実家の近くの小学校の校庭にあるブランコ・雲てい・上り棒でも 遊んだな。 朝早くから、カブトムシやクワガタを捕まえにも行った。 田舎は、朝が早くても不思議と眠くなく、パット目が覚めた。 朝ごはんの前に家の周りで遊んで、畑から取れた野菜中心の朝食を食べた。 その後は、お弁当を作ってもらって、公営プールに皆で行った。 公営なので、一日遊んでいても数百円だった。 黄色と赤の滑り台があり、滑っては登り、登っては滑りを何回も 繰り返していた。 それより小さい時は、柵を乗り越えようとして逆さまになり、溺れかけた 事もあった。 お盆に帰るのは、それが楽しみだった。 あっという間に、一日が過ぎていった。 物心ついた時から、小学生までは毎年行っていた。 私が中学の頃、祖母が逝き後を追うように祖父も亡くなった。 その後は、父の兄である叔父夫婦が家督を継いだ。 祖父・祖母が元気だった時は、泊めてもらっていたが、それからは、 日帰りとなった。 叔父夫婦から、「泊っていきなさい」の言葉もないので、父からも 言い出しづらい様で一度、日帰で帰ったら、それからは日帰りが恒例と 受け取られてしまった様だ。 「兄弟は他人の始まり」の例えがあるように、昔の人の言い伝えは 的を得ていると思う。 私は一人っ子なので、直接の感情はないが・・・・・・。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!