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この世界は元々二つだった。
一つは、我々が住んでいる科学が発達した世界で、もう一つは魔法が発達しておりエルフやドワーフ、ゴブリンやオークなど多くの創造物の種族が存在していた。
我々は科学の世界を「地球」と呼び、魔法の世界を「アナザー・アース」と呼んだ。
だが、この二つの世界はいつの日か、境界線を失われ空の上に地球が現れ、世界同士がぶつかり融合した。結果、ぶつかり融合された二つの世界は、狂乱を招き、いつの間にか現れた謎の存在や今まで見た事の無い建造物は両者の世界を混乱を起こした。
そのせいか、欲望に塗れた政治家かそれともかつての大地を取り戻そうとする戦士たちのせいか、世界は戦火に包まれた。科学が魔法を攻撃し、魔法は科学を攻撃した。この二つの世界は争い、憎しみあい、滅ぼし合った。
だがそんな争いをしている中、両者にとって予想外な事が起きた。
今までの生物が今までではない様に、姿を変え、形を変え、性質を変えた。当然それだけではない。今まで見たとこの無い生物が大量に発生した。
その原因追及に両者の世界の代表たちは、あれは何だと言い、まるで責任転嫁の様にあれを起こしたのはお前らだと言い合い、対立していたが、そのような事をしている間にも怪物たちは日々、人間たちのこと蹂躙し続けた。
蹂躙し、破壊し、殲滅していった。
人や動物を食い尽くし、文明を滅ぼしていった。
結果、人類と言う文明が滅亡寸前になった所、両世界の二人の英雄たちが怪物を倒し、人類と言う文明を救った。そして、二度とこのような起きない様に英雄らは、人間の争いは「国連」を、怪物との戦いを「第三機関」と呼ばれる新規組織が生み出され、世界に秩序と平和と保たれた。
だが、伝説はそれだけでは語られない。
国連と第三機関と言う世界第二組織が設立されて十年近くが経つと、怪物との戦いは落ち着きを取り戻し、世界は今と変わらない落ち着き恐怖した時代となった。
けれども、人智を超えた力を人間に渡してしまうとどうなることか。手に入れた力を振りかざし、それを我が物顔で使い正当化するものが現れ、それに困り果てた「国連」と「第三機関」は秘密裏にその者らを処罰し管理する特殊機関を生み出した。
その機関は秘密裏にそれらを対処し、所有している道具を厳しく取り締まる特殊機関。名は「聖葬機関」。
その聖葬機関に所属している苦労人の青年と無口な少女が繰り広げる物語。
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