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ここまでのあらすじ
初恋の幼馴染みのお姉さんにフラれ、ようやく前向きになった俺は、
「よっしゃ、これから好き勝手生きてやるぜ~!!」
と今まで被っていた【学年首席の優等生】とかいう、自分の仮面を外してオタ趣味に走ろうとしたのだがーー
「次の生徒会長よろしく」
「はいーーはっ!?」
今までの身体に染み付いた習慣というかなんというか、二つ返事でうっかり巴さんから生徒会長なんぞ引き継いでしまった。
フラれたとはいえ大事な巴さんの評価を落とすわけにはいかないので、仕方なく優等生は続行ーーするわけもなく適当に仕事を行っていた。
不真面目だが元よりスペックが高い先輩委員二人に、わざわざ手伝いたいといってきた奇特で優秀な後輩がいたこともあり、仕事を回すのに苦労はなかった。
むしろ彼等の相手の方が仕事より忙しいが、まあ騒がしくも楽しい、悪くない日常を送っていた。
そんなこんなで一年が経過し、俺もすっかり失恋から立ち直り、「さて新しい恋でも探してみようかしら?」とかのたまってみた矢先ーー
ーー俺はすっかり忘れていた【過去のツケ】を精算させられることになるのだった。
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