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ーー内容を纏めると、だ。
「はあ……真昼にお見合い」
『うん、ちょっと最近の真昼、見てられなかったから……お母さん達が「新しい恋をすれば立ち直るだろう」って』
完全に余計なお世話じゃねーか、という言葉はどうにか飲み込んだ。
というか、真昼の様子はそんなに酷かったのだろうか?
「最近顔会わせてなかったんですが、真昼が酷かったっていうのは?」
言い訳になるが、俺もわりと忙しい。加えて俺と真昼達は元々の趣味がズレている。
最近タヌキ先輩とオタ趣味にドップリであったし、真昼も、もう一人の幼馴染みであるマサキも、それぞれ別に友人がいる。
今更になって幼馴染み三人がお手々繋いで合わせる理由も無かったし、そんなことするほど浅い関係でもない。
ちなみに巴さんは別だ。今は受験で忙しいから遊ぶ時間は限られているし、その時間もマサキと幸せにやってろと思う。
『あー……うーん……』
と、妙に歯切れ悪く巴さんが生返事を返す。
『……えっと、まあ、その、ね。言いにくいんだけどーー』
「はい」
『……あの子の友達は知ってる?』
知っている。休み時間に真昼がよく一緒に行動している三人の女子達だ。
高校からの友人だが、それぞれにとても仲が良く、今時の普通の女子であるという程度だが。
……まあ、俺は色々あって彼女達に嫌われている。
『……実は、ね。その子達とちょっとね……』
「はい? ケンカでもしたんですか?」
『ーーん~……』
……なんだ? 巴さんが珍しくメチャクチャ歯切れが悪い。
『……えっと、彼女達にね、出来たんだよ』
「子供が?」
『いや、違うよ!? 彼氏だよ!?』
言い方が悪いわ。
「良いことじゃないですか」
『うん、それ自体は、ね』
まあ、真昼以外が彼氏持ちなのは気分が良くないかもしれんが、そんなことで怒るほど真昼は狭量だったっけ?
『実はーー』
以下は巴さんが聞いた話だ。
彼女達は、マサキのことを未だに引きずっている真昼を思って、合コンを行ったらしい。
ところが、結果として真昼以外の全員がカップルになってしまった。
ーーこの結果に焦った彼女達は、互いに気まずくなってしまい、真昼に隠してしまったらしい。
とはいえ、友達付き合いと彼氏との時間を折半すれば、自然と付き合いが悪くなっていくものだ。
結果として、真昼は一人の時間が多くなってしまった。理由は内容が内容だけに告げることも出来ない。
当然ながら、そんな状態になれば、真昼だって怪しむし、調べもする。そうなれば、すぐに露見もしようものである。
当然、彼女等は気を使ってやったことだが、多分真昼の性格を考えれば余計なお世話だっただろう。
で、ケンカになったーーというよりも、お互いに気まずくなってしまい互いに距離を置いているのだという。
彼女等は、真昼に申し訳無く思いーー
真昼はそんな気を使わせた自分がどう接すればいいか分からなくなってーー
どちらが悪いわけでもないから、スレ違ってしまったのだと。
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