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「ーーうわぁ……」
そのタイミングで、真昼の両親は真昼にお見合いさせようとしたのか。
『……なんでも、「真昼に彼氏がいれば万事解決するじゃないか!!」って、ノリノリで準備してたらしくって……』
思わず出た俺の言葉に追随するように、呆れた様子で巴さんはそう言った。
人の親を悪く言いたくないが、頭お花畑だろうか?
『質の悪い事に、二人は善意でやってるんだよね、これ……』
真昼にしてみれば、本当に、余計なお世話だっただろう。
まあ、巴さんが言いづらそうにしていた理由も理解できた。事の発端の原因は自分にもあると思っているのだろう。
ーーいや、まあ、巴さんはマサキと付き合ってるし、一時期は真昼に諦めさせるために、当て付けるようにベタベタしてたし、当然ながら、その経緯とかは真昼の友人達も知っている。
だから今回の引き金を引く発端というのは、間違ってないだろうがーー
「ーーわかりました」
俺は話を聞いて思うところがあった。
その原因には巴さんと真昼の恋を手伝っていた自分も絡んでいる、だから放置するのは気が引けた。
「しばらく家で預かりますので、真昼の着替えとかお願いしてもいいですか?」
抱いた感想を隠しつつ、冷静にそう返した。
『ーーわかった、本当にゴメンね』
巴さんは申し訳なさそうにそう言ってきたが、俺はまったく迷惑には思っていなかった。
むしろ、今から考えるなら、俺の方が謝らなければならないくらいだとさえ感じている。
ーーなにせ、今回一番悪かったのは俺だったからな。
まあ、この時はそんな事に気が付いてもいなかったんだけども。
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