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「もちろん。でも俺はモモと一緒にいられるだけで嬉しいし楽しいよ。モモが俺の隣で安心して笑ってくれるのが一番幸せだから。ここまで長い道のりだったけど……あきらめなくて良かった。これからずっとモモと一緒にいられるんだもんな」
尚史は私の頬にそっとキスをして幸せそうに笑った。
少し前までは『現実の恋愛や結婚なんてめんどくさいから、そんなのは二次元だけでじゅうぶん!』と思っていた。
漫画のヒーローは本気で私を好きになってはくれないし、優しく抱きしめてもくれないけれど、今私には心から愛しいと想う人がいて、一緒に笑ったり些細なことで喧嘩したり、抱きしめ合って気持ちを伝えたりできることは、本当に幸せだと思う。
取り急ぎ結婚した幼馴染みの私たちは、互いを想う気持ちを大切にして、どんな困難も二人で乗り越え、健やかなるときも病めるときも、幾久しく全力で愛し合うことをここに誓います。
尚史へ。
私を誰よりも愛してくれて、宇宙一幸せなお嫁さんにしてくれてありがとう。
共に歳を重ねた数十年後にも、いつか生まれ変わっても、『愛してる』と言って一緒に笑おうね。
モモより。
─END─
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