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婚活を決意したら神が降臨した件
翌日の昼休み、いつものように同期の“みっちゃん”こと小平みちると、“佐和ちゃん”こと村橋 佐和、後輩の“アキちゃん”こと篠原 アキと一緒にビルの1階にあるカフェレストラン『アンバー』で日替わりランチを頼んだ。
『アンバー』はこのビルのオーナーが経営していて、ビル内にある会社の社員や関係者は社員証を提示すると食事代金を割り引きしてもらえるのでとてもありがたい。
私が日替わりランチのサラダをモソモソと噛みしめていると、みっちゃんが紙ナフキンを差し出して口元を指さした。
「モモ、ここドレッシング垂れてる」
「ああ……ありがとう」
紙ナフキンを受け取って口元を拭い、大きなため息をついた。
昨日からずっと、短期間で結婚するにはどうすればいいのかを考え続けて夜もあまりよく眠れなかったので、今日は少し頭がぼんやりしている。
漫画とかゲームとか、好きなことのためならいくら夜更かししてもなんともないのに、普段はまったく縁のない結婚のことを必死で考えていたらとても疲れてしまった。
私の持っている漫画をどれだけ読み漁っても、恋愛シュミレーションゲームをプレイしても、漫画やゲームの中のドラマティックな恋の始まり方や結婚への道のりは現実とは遠くかけ離れていて、とても参考にはならなかった。
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