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「近所ばっかりだね。だったら田沢屋の蜂蜜饅頭とポパイミートのじゃがバタコロッケも久々に食べたいな」
「俺も!買って帰って、食べながらゲームする?」
「する!」
二人で抱き合って過ごす甘い時間も幸せだけど、ヲタクの私たちにとって好きなことを思いきり楽しむ時間は、それと同じくらい大切だ。
できれば今までと同じようにお互いの趣味は尊重したいし、これまで以上に楽しさを共有できればいいなと思う。
「じゃあ明日はその方向で決まりな。今日は疲れただろうし、時間ももう遅いからそろそろ寝るか」
「そうだね」
ビールの空き缶やおつまみの残りを二人で片付けて一緒にベッドに横になると、尚史は私の手を握り指を絡めた。
繋いだ手からぬくもりが伝わって、すぐ隣に尚史がいることが嬉しくて、胸の奥がキュンと甘い音をたてる。
「告白とか付き合ったりとか、恋愛するよりさきに結婚したけど……その分これからはデートとか旅行なんかもしてさ、二人で楽しい思い出いっぱい作っていこうね」
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