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フォローするのは誰か？
私がヘルパー２級の資格を取得したのは、
東日本大震災の年です。
その頃と今では、介護に対する考え方が変わって来ています。
昔は、極端に言えば、立って歩けるようになるのが自立だと考えられていました。
今は、車いすの生活でも自分らしく生きる事を重視しています。
私は去年、実務者研修と認知症実践者研修の資格を取得しました。
スタッフは、60代以上の方が多く働いています。
その為、介護に対する考え方に違いがあります。
Aさんは、利用者様からクレームが多いスタッフでした。
「あなたが一番、コールが多い。
手がかかる。」
寒い真冬に、M子さんに言いました。
「あなたみたいな人は、
ここにいられないんだよ。
外に出すわよ。」
そんな事を言われてM子さんは、生きているのが辛くなってしまいました。
そして、舌を噛んで死のうとしたのです。
その事を、誰にも言えずにいました。
私は、施設長に話しました。施設長は、59歳の女性です。
施設長からは意外な言葉が返ってきました。
「スタッフのAさんを、
みんなでフォローする。」
私は、唖然としました。
利用者のM子さんをフォローするのではなく、
Aさんをフォローする？
施設長代理のOさん(49歳女性)に相談しました。
Oさんは、笑いながら言いました。
「舌を噛んでも死なないからね。」
私は舌を噛んで死ぬか死なないかではなくて、
舌を噛んで死にたくなる施設に問題があると思います。
次回は、尊敬していた施設長が変わってしまった話を書きます。
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