Don't get out of bed

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由基緒くんは可愛い声の合間に僕を呼んだ。 「み、ちか、っ…実誓、」 「うん?なぁに?」 「実誓もっ、んっ!イイ…?」 またゆっくりと腰を押し進めて由基緒くんの奥を目指す僕に、由基緒くんは続ける。 「順番、じゃなくて、一緒にがいい、からっ……んぁ、ぅん、実誓は、?気持ちい?」 蕩けてしまいそうな甘い声に甘い言葉。   微かに潤んだ瞳が僕を見上げて、その可愛らしさにきゅんとする。 「気持ち良くて、死にそう」 ふふっ、と由基緒くんは笑った。 「よかっ、た、んっ、でも、死んじゃ、だめだよ」 由基緒くんが僕に手を伸ばして、頬を撫でてくれた。 あ、もう、無理。 今のでまた自分自身が硬さを増したのを感じた。 僕は由基緒くんの腰を改めて掴んで言った。 「ごめんなさい、可愛すぎてもう無理」 「ぇ……?んっ!?ぁんんっ!」 由基緒くんの腰を掴んで押さえて、僕は力一杯由基緒くんの最奥を突いた。 もうゆっくりなんてしてらんない。 「やっ、みち、ん、あ、ぅあ!」 由基緒くんの中を貫く度に、快感が背中を這う。 気持ち良いという感覚だけに支配されていく。 由基緒くんが好きな場所を擦ると、由基緒くんは一際高く喘いだ。 「や、もう、イっ…!あぁ!」 喘ぎと共に由基緒くん自身が真っ白い欲を飛ばした。 その瞬間に由基緒くんの中が不意にぎゅっと締まって、僕自身も中に白濁を吐き出した。 由基緒くんの中で僕自身がドクドクと脈を打つのを感じる。 自身を抜くよりも前に、僕は由基緒くんの上にぐったりと被さる様に倒れた。 有り得ないくらいの気持ち良さと 微かな疲労感と 途方もない由基緒くんへの愛しさが、僕の全身を駆け巡っていた。
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