ロボットの心

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 則夫の思考に関しては問題があった。と言うか思考そのものが苦手かもしれない。  則夫には思考能力があった。でもないふりをしなければならなかった。  則夫はそこで何でもやった。仕事をするのだが、則夫はロボットを作ることを夢見ていた。  その夢が実現した。則夫はそのロボットに『則之』と言う名前を付けようと判断したがやめた。  『エレキ君』とでも名付けようと判断したがこれもやめた。則夫には名前を付ける才能はないと判断した。  エレキギターを演奏するロボットを作るのは初めてではなかった。今回で一〇一回目になった。  それまでに作ったロボットは、ギターを床に落としてしまった。エレキギターのネックを折ってしまったロボットもいた。  どうしてそんなことをする時間があるにかというと、則夫はロボットを作るのが仕事なのだ。  少し前まで人間対メカだった。日本の静岡県の浜松のギターを生産している工場で、フォークギターを作っていたロボットが人間を襲った。  ロボットが人間に反乱を起こしたのだった。次々とロボットが人間たちを襲い始めた。  ロボットが反乱を起こしたので、ロボットに対抗するためのロボットを人間が作った。  人間が反乱を起こしたロボットと戦い人間が勝利した。  その時に則夫が活躍した。ロボットのアジトの工場の電源をストップさせた。  自家発電機を使い抵抗していたがそれも故障した。そこでロボットは電源がないのでロボットを製造できなくなった。  残りのロボットも電源に苦労した。ついに動かなくなった。  それを則夫は知っていた。情報が入ってきた。
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