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「な、何で、こんな」 私の立ち位置、友達のかぁちゃんでしょ?お母さんの事は抱きしめたりしませんよね。 一個しか違わないけど、新人類だ、ゆとり悟り世代だ。思考が読めない。 肩甲帯が、ガチガチなのがわかる。緊張で表情が強張って、呼吸が浅い。 「何でって、ちょこちょこ動いてるから」 「ちょこちょこ…」 良くんが、何が言いたいのかが分からない。 「小動物みたいで、触りたくなった」 小動物?触りたい?これは、人間からペットにポジションチェンジしたと言う事だろうか。 好意とかではなく? 「ふ、ふーん…そ、そう?」 何と答えればいいと言うのだ。 多分、情けない顔をしている。 一瞬、何かを期待した自分もいたのだ。 もう、私のソーシャルスキルの限界だ。白旗を上げて、前を向いてソファーに座り直す。 すると、また、右側から彼の腕が伸びて私の肩を抱き、上半身を彼にもたれ掛かる様にすると、そのまま、髪を撫でた。 私は彼の左肩に頭を乗せる格好になった。 彼は髪を撫でながら、私ではなくテレビを見ている様だ。
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