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次の日、昼休みに咲からLINEがあり、終業後に玄関で待ち合わせた。 「充が昨日びっくりしてたよ、〝あの良が彼女の家にプレゼント持って通うなんて”って。私も驚いたんだけど、いつから付き合ってるの?」 「え⁈彼女?誰が?」 咲の言葉に、こっちが驚いて足が止まる。 「沙耶じゃないの?え、付き合ってないの?」 「…や、まだ?付き合っては、ないんじゃないかなぁとは思うんだけど」 「そうなの?充は、〝練習後もひたすら寝てた良が、休みの日にわざわざ出かけてるし、この前はチームの人にグッズやチケット頼んでた。良に問いただしたら、蓮井さんにだって言うから驚いた”って」 「それ、彼女だなんて、一言も言ってないよね」 「毎週会ってて、ユニホームやチケットあげる相手が彼女じゃないの?」 「うーん?ないんだよね。会うって言っても、家でご飯食べるだけだし」 私も今の〝友達以上恋人未満”的関係が、何なのか分からないのだ。 「毎週外食するより親密な気がするんですけど」 咲の鋭い意見に、ぐうの音も出ない。 「私だって分からないんだから」 「恋愛に奥手同士がくっつくと、なんでこう拗れるのかな?中川くんが手を出せば、すべて解決する気がするけど」
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