16、ヤマト オオキミの宮殿

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これは、アオの「ウソ」である。 ウズミネは、シルラ援軍を出したいと思っているが ムナカタ衆が分断している、が真相で アオはそんなことは分かっていた。 が、さらに続けた。 「つまり…  ウズミネの考える、ムナカタの「国」とは  オオキミのお考えになる倭とは  全く別のところにあるのです。  彼らの国は「波の上」です。  彼らにとって、シラもペクチュも倭も別はない。  どこと戦をしても得なことは一つもないと思っているんです」 しばし考えて、アオは続けた。 「女神のことは様子をみましょう、が、  シルラ出兵はもう考慮の余地はございません。  ウズミネの答えなど待たずとも、  援軍は出発させるべきです。」
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