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パーティが始まってから20分ぐらいたった頃、徐々に雰囲気に慣れていき、ご飯に手を出し始めた俺
皆なんで食わないの…??
食べてからパーティは行くもん??まさか?
ちょっと恥ずかしくなりながらも端でコソコソ料理を食べていると貴族のパーティにかかってそうな音楽が流れ始めた。ちなみに生演奏…アホか。
これはこの学園にとってお決まりなんだろう、大体の人は踊っている。
「要さん、是非一緒に踊ってくれませんか?」
副会長さんが王子様に見えた…!!
『いや俺踊れないんで大丈夫です』
「大丈夫大丈夫。サポートしますから…!」
『えぇ、でも…』
強引な副会長さんに引けず踊ることになった
モブキャラには戻れなさそうだな俺…
んんてか待て!俺そららん置き去りにしてね?
『あの副会長さん!俺そらら…友達の所行きます!』
「友達って…まさか亜久里さんのことです?」
『そうです!』
「要さん、傷付けることを言うかもですが…、
親衛隊にはあまり関わらない方がいいです!」
ここは王道なのか…、まぁ過激な人も居るし気を付けてねってことなんだろうけど…そららんのことを悪く言われてるみたいな感じでモヤる…!!
『他の人たちは分かんないんですけど…俺は穹が大好きですよ!かわいい奴なんです、穹って』
「は?」
背後に気配を感じバッと後ろを振り向くとなんと穹くん
『そららん!あ、じゃあ副会長さん…!明日もがんばりましょうね!!』
ーー
☆ 穹 said
要ほんっっとに遅すぎ…、
副会長と少しだけっていうから許したのに…!
『あの副会長さん!俺そらら…友達の所行きます!』
やっっっとか!ほんとに遅すぎ!
「友達って…まさか亜久里さんのことです?」
『そうです!』
「要さん、傷付けることを言うかもですが…、
親衛隊にはあまり関わらない方がいいです!」
まぁ、これは僕たちが悪いとこもあるけど…あるけどさぁ?要に言わなくたってよくない??
要に出会ってから、会長のことを好きだった時のことが嘘みたいで…僕嫌われたくないのに…、
そう思った僕は要の背後まで来てしまった
でも話しかけることができない…、
『他の人たちは分かんないんですけど…俺は穹が大好きですよ!かわいい奴なんです、穹って』
「は?」
『そららん!あ、じゃあ副会長さん…!明日もがんばりましょうね!!』
そう言って要は僕の手を引っ張り廊下まで駆け出した
「な、なに…?」
『嫌なこと聞いたよね…?ごめん…、
あ、でも俺本当にそららんのこと大好きだから!』
…
ほんと、好きかも
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