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「初めまして、ユモヲです。 」
メガネ少女は背筋を正して答えた。
「僕は、ヨタンです。 よ、よろしくっ」
帽子を再び整え、名乗る。
フリーネは「ふーん」 と頬をかく。
「散歩隊ってなんだ?」
「いろんな場所を散歩すんだ!」
「探検隊のカッコーしてんのに?」
「まあ、 探検隊みたいな感じです。」
「何しに来たのさ?」
「えっと、流れ星を見に来ました。」
「おお、流れ星すげえ綺麗よ。 」
フリーネは空を見上げる。 晴れ晴れとした昼ぐらいだ。
「アンタらどこから来たか知らんが、 都会とかじゃ比べものになんねぇぐれぇ綺麗だよ。見るべきさ。」
「ほんと!? 僕、 見たいなぁ。」
「じゃあ席取ろうぜ! あんな熊とかいるんじゃあ地べた無理だから地ベたじゃねーところな!」
ヤクワは走り出した。
「ちょっと! ヒビロ草原は地平線が見えるほど広いんですよ! 迷子になったらどうするんですか!」
ユモヲはヤクワの後を追っかけた。
「そ、そうだよ! ま、待ってよ~」
ヨタンも2人に続く。
「えっ!? おい! 待てよ!!」
フリーネも3人の後を追った。
「おい! 見ろよユモヲ! あの岩でっけえ!」
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