第2話 キッカケ

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「……すごいよな、やっぱ。アタシも、何度来ても感動するもんだよ。」 「すごいよね……ここまで来れて、嬉しいよ。」  しばらく沈黙が流れた。そして、それを打ち破る者が現れた。  グウゥ。 「お、ヨモヲ、 お前今腹鳴ったよな?」 「 そうです、 鳴りましたね。 お腹が空いたんですよっ、悪いですか?」  恥ずかしそうに反論する。 「まあ、お昼にしようよ。 前にくれたリンゴ、食べようよ。 フリーネさんもどうぞ。」 「いいのか? いいなら貰うぞ!」  ヨタンの大きなリュックサックから緑の無地の風呂敷が現れた。 広げると、20個ほどのリンゴがごろごろ現れた。 「いただー!」 「もう、適当なんですから……。」 「すげえな……どっから手に入れたんだよ? 「一昨日ツルフさんという農家さんに貰ったんですよ。」 「……お前ら、何を目的に冒険してんだよ?」  リンゴにかぶりつきながらフリーネは問いかける。 「散歩だよ!!!」 「ヤクワ、いいじゃない冒険でも。」 「そうですよ、 今までそれで妥協してきたじゃないですか。」 「んー、そうか。んじゃまあ、良いけどよっ。」
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