第3話 夜空

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第3話 夜空

 そんな話をしていると、 タ方になった。間もなく日が落ちるころだ。……あの3人をなんとか家に帰したいが……。 「…………なんでだよ…………もったいねーよ……。」  フリーネは小さく小さく咳いた。 「夜空楽しみだわー! やべえ、 すげえ楽しみ!」  ヤクワは心を躍らせている。 顔がワンダーランドだ。 「……呑気だな、お前ら」 「……なんだよ、別にいーだろ!? お前には俺らの事情は関係ねーだろ。」  ふくれっ面になる。 「ま、そーだな。 まああまり顔は突っ込まんが。」  フリーネはため息をついて寝転んだ。石の上だから少し寝心地が悪い。  すると、 ヨタンが声をかけてきた。 「あの、フリーネさん。」 「ん? フリーネで良いよ。さん付けじゃやりづれぇ。」  と返事をした。 「……フリーネは、 毎晩ここの夜空を見上げたりするのですか?」 「敬語なくて良いよ。……まあそ一だな。夜空って、宇宙そのものだから……アタシの悩みは、この宇宙のほんの塵ぐらいのことなんだなんだな一って思って さ……なんだかさ、 不思議な感じになんだよ。」 「……夜空って、面白いね……。」  ヨタンは共感した。
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