めんどくさいことって何故か関わっちゃうんだよね。

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 ゴッ と痛そうな音がした。実際痛い。患部を触ってみるとべっとりとした赤黒い血が手に付いた。まじかよ。クソッ、イライラしてきた。なんで俺が巻き込まれてるんだ。誰のせいだ。彼方か?いや、あいつはここまで考えるほど外道的な意味で腐っていない。じゃあ誰だ。毬藻だ。クソバ会長もだ。これじゃあ完全に巻き込まれただろ。手遅れだ。なんなら暴れたっていいんじゃないか。・・・・・・                 とことん地獄見せたるわ。 『オイ。てめぇら。』 「あ?なんだ。貴様。俺様は今、愛歌と話してんだよ。邪魔すんなっっ!?」 会長が食堂の反対側まで飛ぶ。 「あっ!龍弥!!!大丈夫か?!!!!! オイ!!何すんだよお前!!!俺の友達だぞ!!!」 『友達だぁ!?知ったこっちゃねぇよ。んなもん。俺の頭見ろ。オイ。おめぇが持ってたガラス製のコップが空高く舞い上がり俺の頭に直撃したんだよ。』 「そうなのか!!!それは悪かった!!でも殴っちゃだめだぞ!!」 『オイそれお前が言うか?だいたい俺がムカついてんのはそこだけじゃねぇんだよ。』 「えっ!!!」  マリモを壁に追いやり足で壁ドン状態にする。俺の方が身長が低いので下からにらみ上げる状態になる。 『俺が言ってんのは、この食堂がクソ忙しい時間帯に騒ぎまくってものを壊した挙句食べ物も粗末にし、今食事をとっている生徒の食事中に耳が痛くなるような大声で話し、この学園での変な常識をぶち壊した挙句他人の人体に危害を及ぼした。親衛隊の奴等が発狂するのもよくわかるよ。意味は違うがな。まず一般的な常識を身に着けてから身だしなみでも整えろ。そして俺の視界に二度と入るな。』  ここまで一息で言った後俺はマリモの鳩尾に渾身の一撃を決め込んでから 『色々と物など壊したり騒がしくして食事の邪魔をしてしまい大変申し訳ございませんでした。』 と、一言頭を下げ会長とマリモを放置したまま食堂を後にした。     この時の周りの人は皆口を半開きにして固まっていた。
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