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「よく思い出しましたね。
...あの男は私じゃなく長谷部堅治...
私の双子の弟です。
私は異常な性癖を持つ堅治の犯罪を阻止しようとしていました。
...中校生の時です。
堅治は女子小学生を家に連れ込み乱暴をしようとしていました。
私はそれを止めようとして堅治と揉み合いになり私はつまずいた弾みでパソコンのブラウン管を割って感電して気を失いました。
しかし幸い姉が帰って来て事なきを得ました。
そして...
違う時間軸の世界に紛れ込むようになったのはそれからです。
今日サラサさんがここに来る事は分かっていました。
だから悲しくて涙が止まらなかった。
あなたよりも桜子さんの方が記憶の範囲が広いし細かく再現していると思います。話が長くなって申し訳無いけど君たち2人で堅治を消すんです。」
「え!
消すって...
まさかわたし達が?」
「そうです。
貴方なら出来る筈だ。」
「ひょっとしてわたしが...
何をやっているかもあなたは知ってる...?」
「勿論です。
ほら...後ろにはあなたを逮捕しようと刑事が集まって来ましたよ。」
すると後ろのドアが開き3人の男達が入って来た。
「え! え! チョット待って!」
「悠木更紗だな。
殺人容疑で逮捕する。」
「待って...ヤダ!
まだ駄目...待って下さい!
わたしはまだやる事が...」
サラサは手首を掴まれて手錠を掛けられた。
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