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「まさかって思ってるでしょ。
わたし達...
サララは仕事柄、人との付き合いは制限されてて特に男性との付き合いはNGだって思ってた。
だから22歳過ぎても処女だった。
でも違ってた...
あの娘は女性が好きだった。
特に桜子の事...
出会った瞬間から...
わたしは貴方とサララがどんな風に結ばれたか詳しくは知らないけど、
君達が付き合い始めてサララはすごく演技に艶が出て、それから女性ファンも増えた。
近くに居たわたしもたまにドキってするくらい妖艶な女になった。
でもね、桜子...
それがあの娘の命取りになった...
あまりにも美しく眩し過ぎて手の届かない光のような存在...
だから自分の物にしたいという溢れるような強烈な狂った思い...
サララはその狂気の嵐に巻き込まれてレイプされ首を絞められて少しずつ命を落としていった...
その狂った鬼畜が長谷部堅治。
いい、桜子...
よく聞いて...
わたし達はサララとお母ちゃんが住む世界を取り戻すの。
そして長谷部堅治に復讐をする。
...ううん、そうじゃない...
消すの。
抹殺。
どんな時間軸にも存在しなように。
わたし達は間違っていた。
お母ちゃんやサララを救い出す事に必死になっていたけど、そうじゃなくて事を起こさせなくする。
それがわたし達の復讐。
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