長谷部堅一さんを探せ

6/9

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
「先程も言いましたが、私はもう何も出来ないのです。 あなた方に会うためにこうして40年近くも待っていた。 しかもその事さえ最近 記憶が蘇ったばっかりです。 私のこの能力は10代の頃モニターに感電して得た物です。 それから何度となく時間軸を行き来しました。 最初は弟の犯罪を防ごうとして躍起になっていましたが、年齢と共に様々な事象が増え絡まって来た。 そして美代さんと出会った。 ご存知のように弟が罪を犯した被害者でした。 私は必死に時間軸を変えようとしましたがダメでした。 過去の時間軸には行けても未来には行けません。 そんな時です。 皆さんの存在を知ったのは。 私と同じように時間軸を行き来していると... それがいつだか分かりますか? ...桜子さん。」 「えっ...わたし...? わかりませ... まって...あの時ですか? わたしがサララの家に突撃した時、 そう、わたしの事が2人共 分かんなかった時、 そしてわたしが家の前で大泣きした時、 ...ですか?」
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加