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「先程も言いましたが、私はもう何も出来ないのです。
あなた方に会うためにこうして40年近くも待っていた。
しかもその事さえ最近 記憶が蘇ったばっかりです。
私のこの能力は10代の頃モニターに感電して得た物です。
それから何度となく時間軸を行き来しました。
最初は弟の犯罪を防ごうとして躍起になっていましたが、年齢と共に様々な事象が増え絡まって来た。
そして美代さんと出会った。
ご存知のように弟が罪を犯した被害者でした。
私は必死に時間軸を変えようとしましたがダメでした。
過去の時間軸には行けても未来には行けません。
そんな時です。
皆さんの存在を知ったのは。
私と同じように時間軸を行き来していると...
それがいつだか分かりますか?
...桜子さん。」
「えっ...わたし...?
わかりませ...
まって...あの時ですか?
わたしがサララの家に突撃した時、
そう、わたしの事が2人共 分かんなかった時、
そしてわたしが家の前で大泣きした時、
...ですか?」
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