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「あたりです。
私は美代さん、サララさんとサラサさんの事で精一杯でした。
そこにあなたが現れた。
私の知らない時間軸であなた方3人の時空が存在している。
何となく理解出来ましたが...
これは驚きでした。
ですから私はもう一度遡ってみる事にしました。
ただし一度行った事のある同じ時間軸には行けない事も知っていました。
私は弟が美代さんを拉致して東北の平泉の山中にいる事が分かると直ぐに行きましたが、その監禁されていた地下室はもぬけの殻でした。
でも人が居た気配は新しいと感じました。
山を降りながら行方を聞いてみましたが誰も知らないようでした。
そこまでは以前行った事のある事象ですが、その後を辿ってみました。
そして分かりました、それはその筈です。
私は男女の行方を聞いていたので、まさか女性4人だとは思いもよらなかったのです。皆さん3人が美代さんを救ってくれた。
それは物凄く重要なタイムポイントです。
私は結局 美代さんを救う事が出来ず平泉をほうぼう探し回っている時に偶然見つける事が出来たんです。
それも皆さんが救ってくれたおかげですし...
サララさんとサラサさんの存在すらなかったかもしれません。」
「それって一体...
...長谷部さんもあの地下室に行かれたんですね。
あの時はサラサがあの男を倒したんです。
わたしも危うく...」
桜子は口を噤んだんだ。
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