新たな世界

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「ううん、まだ山の様に聞きたい事あるけど...」 「分かった、もう時間無いし... さくちゃんもお仕事でしょ。 今夜ゆっくり聞く事にするから... ...そんな顔しないの... やっぱり何かあったのね。」 「混乱してるの... 1つだけ今聞いておきたい事があるの... サララとサラサの事。」 「サララとサラサ...? んん〜 名付け親は亡くなったわたしの旦那さん。 相当悩んだみたいだけどね、結局サラサって名前にした。 その事を知ってたあの子はデビューする時芸名をサララにした。 あの娘はあなたにも相談して決めたって言ってたから知ってるわね。」 「ええ... まあ... 今どこに住んでたっけ?」 「どこに住んでるって... あなた、 いつものようにあなたの隣の部屋でイビキかいて寝てたでしょ。」 「だっ...だよね! ありがとう美代さん。 ご馳走さま!」 「まぁ美代さんだなんて、 いつもはオバさん、オバさんって言ってるくせに。」 桜子はご飯を口に詰め込んで2階へ駆け上がって行った。 「さくちゃん、お行儀悪い!」 美代は叱ったがあっと言う間にいなくなった。 「やっぱり彼氏と何かあったのね。 あの事件以来少しは落ち着いたと思ったのに。」 美代は呟いた。
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