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「あっはははは、想像力豊かな方のようですね。
確かにお嬢様は天才肌ですが...
東国大に英検1級ですか...
面白い方だ。
ただお嬢様は運動音痴で踊る事もままならない。
何ならスキップもお出来に...」
「長谷部オジさま!
そこまで言わなくても!」
サララは赤い顔で俯いた。
この頃のサララはまだコミュ障だった事を思い出した。
無性に抱きしめてあげたくなった。
それに...
いけない思いが湧き上がった。
このままでも良いと...
多少 年齢差は増えてもこのまま長谷部さんやサララ達と一緒の空気を吸って生きて行くのも悪くないと...
ただただこの可愛らしいサララを守って行くだけで良いと思えた。
それにわたし達はこの世界じゃなくても愛し合った事は真実だ。
美代さんの事を思うと居た堪れないし後悔しかないのだけれども、
わたしはサララを愛していた。
いえ、愛している。
中学生のサララに身体を任せた時にわたしの心臓は新しい鼓動を始めたように感じた。
この世界では手を握れなくて側で見守るだけでも良いと思った。
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