弁護士 悠木更紗

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弁護士 悠木更紗

それではお悩み相談室の時間です。 今回も弁護士の悠木先生にお願いしております。 先生宜しくおねがいします。 ではお便りをご紹介します。 ___私の主人の暴力で悩んでます。 どうかすると小学生の子供にも手を上げようとします。 原因はハッキリしています。 お酒です。 ほとんど毎日飲んで帰って来ては暴力を振るいます。 私の身体はアザだらけになってしまいました。 でも酔いが覚めると借りてきた猫のように大人しくて私に行った暴力の事を忘れてしまってるようです。 そして私の身体のアザを見せるとひたすら謝るんです。 これから先 どうしたら良いでしょうか?____ というご相談ですが... 「はい、この方はどうしたいんでしょうか? 私だったらバットで殴り飛ばしてベランダから放り投げますが... ...冗談です... しかしこういう相談は多いんですね。 暴力の度合いは様々ですが、これは紛れもなく犯罪ですよね。 しかも病気です。アルコール依存症ね。 お分かりだと思いますが。 家族だから、とか身内だからとかで有耶無耶には出来ません。 まずはその暴力動画を撮って下さい。 それをご本人に見せる。 多分一旦反省はするが繰り返す。 結局、人格が変わるから反省していないのと同じ。 そして結局 警察に行って相談する。 良いですか...これは犯罪です。 どんなに反省しても謝っても許してはいけません。 あなたや子供さんを最後に守ってくれるのは法律であり貴方自身なのです。 女、子供のような弱者を守るのは警察や他人ではありません。 運が良ければ助けてくれる機会があるかも知れませんが、 殆どの場合 残念ながら事後対応になってしまいます。 文面から察するに、この方はご主人を愛していらっしゃるように感じます。 もしそうであれば徹底的に更生させるしかありません。 容易い事ではないでしょう。 施設に入っても更生できないかも知れない。 ですから、最終的にあなたと子供を守るために別れるのも選択肢の一つです。 でも...ご主人が... もし犯罪者になって監獄に入ろうと、 あなたは待ち続けるんでしょう? 愛するんでしょ? きっと許すんでしょ? もう貴方はちゃんと答えを持っている。 後は行動あるのみです。 早速、隠し撮りをする準備をして彼を更生させて下さい。」
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