魔術師の息子達

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親父が死去したと報を受けたのは、辺境の遺跡探索をしている最中だった。 ちょうど遺跡探察に一区切りついたのもあり、俺は馬を借り走らせせる。 だが、俺の実家は現場から王都を挟んで対角に位置し、途中で馬を乗り換えて走り続けても三日はかかる。馬を休ませながら走り続け、ようやく王都までやってきた。 「ガウエンの次男、ご苦労」魔術ギルドに立ち寄るなりこれだ。俺は苦虫を無理やり吞みこみ、遺跡探察の途中経過を伝え、実家に戻る旨を伝える。 「ガウエン師の功績に免じ、そなたに馬を貸してやろう」くそっ。俺は歯を食いしばる。が、魔術ギルド付きの探検家(盗賊と呼ばれるが、俺は探検家だ)として雇われるよう口利きしたのは親父だ。親父の次男坊と呼ばれるのは仕方がない。エワロズという名があるにも関わらず。 報告を終え、新しい馬が連れられてくるまで、休息を兼ねて食事を取ろう。 俺は魔術師ギルドの魔術の学び舎の食堂へ向かうことにした。
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