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七夕の夜
「もうこれ4ページ目ですよ。いい加減次の展開行きましょうよ」
「なに言ってるか良くわかんないけど、もう40分立つよ」
「あなたが認めれば済む話なんです!」
「違うもんを認めろと言われても……」
「違いません! 何回も言わせないでください」
「そもそもなんで俺が彦星って分かるの?」
「だから何回も言ってるじゃないですか。あなたが彦星じゃなかったら、七夕の日にこんな出会いしませんよ! じゃあ貴方は彦星じゃないって証明できるんですか!?」
「できるって」
「え……」
ぽかんとした顔を浮かべている
「出来るのに毎回途中で、俺の話を遮るから40分もたっちゃったの」
「いえ、ただのハッタリですね」
「違うって」
「じゃあなんで七夕の日にこんな出会いをしたんですか、私たち!」
「そもそも今日、七夕じゃなくね」
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