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誰が死んだか。誰が殺したか。そんなこともよく知りもしないくせに葬式に出た。
ようやく帰路に着くことが出来たため、僕はこうして書き記すことをにした。
これが何の役に立つか知らないが、とにかく書くことにした。ついでに始まりともいえる一枚のハガキも挟むことにする。
まず前提として、僕はこのハガキによって導かれこの田舎に舞い戻ってきたのである。
死んだのは広田樹。通称ヒロと呼ばれていた僕の幼馴染である。それを知ったのは家に着いてからであり、深い悲しみにつつまれたのは言うまでもない。
ヒロはどちらかと言うと犬のような性格で、人に良く懐きその人もまたヒロを可愛がるような人間関係を築いていたように思う。
そんなヒロが首を吊って死んだなんて現実的ではなかった。だから死んだのはヒロではないし、仮にそうだとしても殺されたに違いないのだ。
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