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朝食を終え、朝風呂に浸かりながら、残る昨日のモヤモヤを洗い流した。
そして、誰が洗濯してくれた白色のワンピースを着こなす。
「ユキー、今日は少し忙しくなると思う」
廊下から聞こえてきたハルの言葉にあまり反応したくなかった。
それはわたしにとって嫌な予感がしたから。
「うーん」
髪を梳かしている間もゆっくりと時間を使いながら。嫌なことが起きなければいいなんて思いながら。でも、そんな時間こそすぐに終わる。
廊下に出ると朝食の時とは打って変わり、ハルも女性も男性も。それにわたしよりも年の低い女の子までもが、わたしが嫌だと思うことに向けての準備を行なっていた。
しかし、それがなんなのかもわからなければ、今わたしがやるべきこともわからないまま、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
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