63人が本棚に入れています
本棚に追加
「..........!」
天を見つけた少年は丸くした瞳を細め、ふわりと笑う。
天は引き寄せられるかのようにその笑顔を見つめる。
「今日——————。」
「————————これをもちまして、第86回、澄桜学園入学式を終了いたします。」
「———————くん?..........皆瀬くん!」
「................へ?」
「入学式終わったよ!早く教室移動しなきゃ!」
「..........あ!ご、ごめん!............なんかぼーっとしちゃってた.......。」
新入生代表挨拶であの日の少年を見てから、心ここに在らずな様子の天は入学式を終え、教員の誘導に従い隣の席の少年に心配されつつ教室に移動するのだった。
最初のコメントを投稿しよう!