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「天〜。明日はいよいよ受験だけど大丈夫?」
「もちろん!受験票はちゃんと入れたし、パパにお弁当は頼んだし、あとは寝るだけだよ!」
明日の試験に必要なのは受験票とお弁当。それから単語帳とか勉強道具くらいしかないし、大丈夫と胸を張る天。
そんな天を幼馴染である津田旭は苦笑いしながら見つめる。
「天、大事なもん忘れてんだけど…。」
「え!?何?他になんかいるっけ?」
慌ててカバンを漁る天に旭から袋状の物体が放物線を描きながら投げられた。
わっ!と声を上げてそれを受け止めた天は手にしたものを見る。
「あっ!筆箱!!ありがとう旭!完全に忘れてたよー。」
旭がいてくれて助かったよとカバンに筆箱を詰めながらはにかむ天。
そんな天を見つめる旭の視線には気付かず天は翌日に迫る受験に思いを馳せていた。
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