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そんなこんなで入学式の会場に向かい、指定された座席に座る。
入学式の会場である講堂は入学式を待つ学生やその保護者で埋まっており、吹奏楽部のBGMを背に各々が友人や隣の席になったクラスメイトと会話を楽しむ。
ざわざわとした講堂もほとんどの座席が埋まり、教員による点呼が終わる。
天は左隣になったクラスメイトと談笑しながら開会を待った。
「皆瀬君の隣、まだきてないのかな?」
「うーん...。来てないみたいだよね。大丈夫かな?」
点呼も終わったというのに天の隣の席は空席のままだ。
「おっほん.......えー。只今より————」
そんな会話をしているうちに時間になったのか教頭による開会宣言の後、入学式が始まった。
隣の少年と目を首を傾けつつ天は正面の演台に目を向けた。
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