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鼻の付け根、顔のちょうど真ん中辺りに軽い衝撃を受けて目を瞑った。
衝撃からすぐ、圧を受けたままに
こう着してしまった態勢がキツくて
(主に首がそったままなんで☆)
このままではいられない焦りから、
衝撃の正体を確かめるべく、恐る恐る目を開ける。
目を開いて確かめられたのは、
顔に圧をかけてた正体は先ほどの猫の片前足だったという事。
さして面白くもなさそうに、猫が此方を見下ろしてた。
そして、今度こそ猫の口元から発せられた言葉を信じられないような思いで聞いた。
ーこれは、オレサマの、せんりひんだ。
やらねぇからな フン!
「・・・・嘘だろ」
最初こそ、波紋のような小さな疑問がやがて大きな畝りになって僕の木の葉のような頼りない自意識を足元から容易く飲みこんでいったのであった。
ーこれが僕とこの不遜で珍妙なノラ猫との記念すべき?
ファーストコンタクトだった。
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