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ピピピ ピピピ
目覚まし時計が容赦なく
僕を起こしにかかる。
ベッドから身を起こして
部屋の窓のカーテンから射し込む太陽の光を見た。
ーアレから、
猫に話かけられた日から
5日が経とうとしていた。
あの衝撃的な出来事は夢だったかも知れない
と、思えてきた。
そうであって欲しくて、ここ数日を過ごしてきたともいえなくもない。
何事もなく朝を迎えるごとに平凡な、だけど平和な日常が戻ってきた実感を確かめてきた。
衝撃的な出会いはなかった事にして
それ以前のいつもの日常をこれからも
過ごしていけるんだと安心したかったんだ。
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