ツイッター小説集

運命の女性

#1900年　#歴史上の人物

◇◇◇テキスト

　着飾ったあなたの周りには、数多の男性がはべっていた。
　誰にも愛嬌を振りまくのに、目はうつろだったことが妙に印象に残ったのです。社交界の花で誰が射止めるか注目の的のあなたが。
　指揮と作曲ばかりに人生を費やした無粋な男にすぎないが、あなたを妻にしようと思ったわけです。
　この胸の高鳴り。僕の頭には、あなたのための音楽が泉のごとく湧いてきます。