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これから身一つの私は何処へ向かって歩き出すのだろう。小降りの雨をしとしと、と服全体を濡らしていく。残念ながら傘など持ち合わせておらず、通り過ぎる人々がこちらをチラッと見ては隣の人と話していた。
だって、仕方がないじゃない。感情が赴くままに勢いで彼氏との家を飛び出したのだから。
彼氏との家というより彼氏だった男性と他の女性との家って方が合う。私はお払い箱だと気付いたのは、いつもより早めの帰宅した時だった。
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