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翌日。
眠るロイの前に六枚の羽を持ったアズライールが舞い降りる。その気配を察してロイが布団をから身体を起こした。
「大天使様。」
「…君たちの仲間の気配を感じるぞ。近い。」
「…仲間!ガルとバネッサ!?」
ロイは駆け足で建物の外を見た。外にはガルとバネッサが忍達に囲まれていた。
「イサムさん!あれ!あの人たちが、僕の仲間です!」
ロイは建物の中を駆け巡りながら声を出すが気配が無い。
一方で忍たちとガル達は今にもぶつかり合いそうだ。
「ロイ!ガル達は大丈夫だろ?」
「それじゃ忍達に怪我が。止めないと。」
「それならグダグダしてられねぇ!窓から飛べ!」
「は、はい!」
ロイは窓から飛び出した。
黒い霧がロイを包むと巨大な翼が。
そして、ガル達と忍の前に舞い降りた。
「!?」
「ロイ!?キリュウ!?」
同時に忍びから飛んできたクナイや手裏剣をロイとキリュウは弾き落とした。
「お前は!イサムさんに保護された、異国人!?」
忍達が声をあげる。
「戦わないでくれ!仲間です!危害は加えない!」
半身黒い悪魔の化身となったロイの言葉に戸惑う。
「はっはっはっ!お見事、お見事!」
戸惑いの空気を変えたのはイサムの拍手と声だ。
「…いやいや、流石にロイ君じゃ!これこそ…あや…。」
イサムは声を出していたが、そこであることに気付いて目を丸くした。
「…あんた…もしかして…ハヅキじゃないか!?」
「…ゲェ…イサム…。」
顔をしかめていたのはバネッサだった。
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