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「まぁ、バネッサの言葉は自己管理に任せるけどなぁ…。」
「"ガル"さん。」
キリュウの前から黒い肌をし、サングラスをかけた坊主の大柄の男が現れた。
「キリュウ、お前また勝手に悪魔を狩りに出かけたんだな。」
「…いいだろ?別に帰ってきたし、金一塊も渡した。」
キリュウはガルから視線を外す。
「俺たち、デビルズハンターは契約した相手の擁護と悪魔を狩るからビジネスとして成立してる。お前みたいに勝手に悪魔を狩ってはビジネスが成り立たない。
それに、悪魔と人間の管理も難しくなる。」
キリュウはふぅとため息を零した。
「知るかよ。俺達はどうせ咎人。悪魔の力を使って悪魔を狩ってるんだから、いずれ悪魔になる運命さ。
それくらいの覚悟は出来てる。
俺が悪魔になった時にはお前たちが俺を狩れば良いさ。」
キリュウはガルとバネッサに背を向けて去っていく。
「あー、相変わらず気難しいねぇ!」
バネッサはお手上げのポーズで首を横に振る。
「まぁ、あいつはもうガキの頃から10年近く悪魔を狩ってるからな。」
「10年!?本当に!?私も知らんかった。」
「あぁ、あいつは優秀なハンター。だが同時に
相当な悪魔の力を解放する可能性があるわけだ。」
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