#5 風邪を引いたあなたへ

3/3
前へ
/852ページ
次へ
顔が接近。唇に吹きつく呼吸。 「めちゃくちゃヤリてえ」 あたしはクスリと笑った。 「ご自由にど」最後まで言わせず、矢も盾もたまらずといった風に、吸いつかれて。 赤い薔薇は脳内を舞い、情熱は口内に注がれ、こころは彼という存在に満たされて、あたしはそれだけで天国だった。 *
/852ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1719人が本棚に入れています
本棚に追加