#7 「お前、どんな携帯小説を書いてんだ」

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普通に照れるんですけど。 「まあ、いい。次は」 ――アタシの胸を弄んだ彼は、アタシのセーターを脱がせて、スカートに手をかける。 も、カラダが熱い。 息を乱した彼は、『も、いいよね。いれるよ』―― 「つくづく、自制心の無い男だ」 「そこ、いちいち突っ込まないっ」とあたしは起き上がった。 「置きかえていいか」 「どうぞ」 「いれさせろ」 「改悪した気がするんだけど」 「導かない男に責任がある」 「色々と考えてらっしゃるんですね。蒔田さんは」 「気付かれなかった方が驚きだ」 ――たまらずといった感じで服を脱ぎ捨てたマサキくんは、一気にアタシを貫いた。―― 「マジかよ。避妊しろよ」 「彼は、持ってきてるの」 「下心丸出しじゃねえか」 「一応、彼は初体験なんだけど」 「尚更悪い」 ――イタイ。あり得ないくらいイタイ。もお無理。全身が異物を追い出そうとしている。 マサキくんはアタシにキスしながら言う。 『楽になっから、力抜いて』 アタシは頷きながらも涙が出てくる。―― 「下手くそなだけじゃねえか」 「だから、それなりに一生懸命なのよ」
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